夏と冬、毎年、親戚の別荘にお邪魔して
ダッチオーブンや、コロダッチオーブンなどを駆使し
美味しい料理を振る舞い、
美味しい!と喜んでもらえる
みんなの笑顔をみるのが嬉しくて、
次は何を作ろうか? などと、秘かな楽しみにしています。
前回、お泊りさせていただいたときに、
手造りの、焼きたてのピザを食べたい!
というリクエストを申し受けました。
ピザなんて、簡単にできるよ! と
頭に思い浮かんだのが、
ユニフレームのフォールディングオーブン。
あれなら、簡単にできる!
と、甘い考えだったことを、あとで思い知るのでした。
このフォールディングオーブンは、ツーバーナーにもセットできますが、
タフ五徳を併用すれば、燃料分離型のストーブでも使うことが出来ます。
分離型のストーブで、初チャレンジしたのですが、思ったような結果が得られませんでした。
その問題は、
熱源です。
ピザを焼く適温は、180℃~200℃。
最低でも180℃以上に保つことが出来なければ、
美味しく焼くことができません。
水という熱を伝えやすい媒体を沸騰させることと違い、
空気という熱を伝えにくい媒体の熱量を上げるには、
高出力の火力が必要なのです。
しかも、野外という条件であれば、なおさらです。
ということに、改めて気づかされたのは、
フォールディングオーブンを使った手造りピザを作ろうとした
チャレンジでした。
■フォールディングオーブンの初チャレンジ
初チャレンジに使った熱源は、スノーピークのギガパワーデルタポッドです。
デルタポッドの最大出力は、2,800kcal/hです。
結果、
ピザを焼く適温である180℃にも届かず、
カセットボンベの燃料もあっという間に半分が終わってしまいました。
この火力では、ピザを焼くなんてムリだということが分かりました。
ということで、再チャレンジです。
もっと、高出力の分離型ストーブを用意し、
オーブン内の温度がどのように上昇するのかテストしてみました。
高出力の分離型ストーブとして選んだのは、
ユニフレーム(UNIFLAME)のテーブルトップバーナー US-Dと、
SOTO MUKA ストーブ SOD-371です。
最大出力は、
US-Dが 3.900kcal/hで、
SOD-371が 4.000kcal/hです。
ただし!
US-Dの3.900kcal/hという出力は、
プレミアムガス UG-P250を使用した場合です。
レギュラーガスカートリッジでは、3.900kcal/hの出力を得られません。
■テスト条件
テストした日の気候は、
気温 32度
うす曇
風は、ほとんど無し
という条件です。
フォールディングオーブンに付属の温度計がどのように上昇するか?を見ていきます。
■ユニフレーム(UNIFLAME)テーブルトップバーナーUS-Dでテスト
テーブルトップバーナーUS-Dの結果
4分 100℃
6分 150℃
7分15秒 180℃
8分15秒 200℃
その後、215℃以上に上がることはありませんでした。
カセットガスは、輻射熱によって温かい部分と、結露した部分がありました。
次のストーブでテストする前に、同じ条件にするため、十分に冷やします。
■SOTO MUKA ストーブ SOD-371でテスト
MUKA ストーブの結果
3分 100℃
5分 150℃
6分35秒 180℃
8分 200℃
9分 220℃
10分 230℃
11分 240℃
14分 250℃
その後、250℃以上に上がることはありませんでした。
US-Dのバーナーヘッドに比べると、非常に小さいMUKAストーブのバーナーヘッド。
MUKAストーブのテストでは、250℃までが限界でした。
■まとめ
US-DとMUKAストーブの出力は、
わずかに100kcal/h違うだけで、
ピサを焼く適温の180℃に達する時間の差が、30秒ほどの違いがありました。
MUKAストーブのテストでは、温度計の針の上昇の仕方が、とても早く感じました。
さすが、4.000kcal/hという高出力は、
伊達ではありません。
MUKA ストーブは、
フォールディングオーブンの熱源として
十分に使えると思います。
もちろん、
そのときの天候や気温などの条件によって、
今回のようなデータを得られる保証はありません。
余談として、今回は用意できなかったのですが、
スノーピークの剛炎が持つ、8500kcalという高出力でも、試してみたいと思います。
■手造りピザを焼いてみた
早速、MUKAストーブを熱源として、ピザを焼いてみました。
家族には、大好評だったので、きっと親戚にも喜んでもらえるに違いないと思います。
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