Snow Peak(スノーピーク)が2001年にリリースした国産初のガソリンストーブが、これです。
「GIGAPOWER WG STOVE(ギガパワーWGストーブ)」です。
ギガパワーストーブ“地”で蓄えた燃焼器具のノウハウを駆使し、6年の研究開発期間の末、世に送り出された分離型のガソリンストーブです。
開発秘話として、そのベースとなるモデルとして、MSRの“ドラゴンフライ”を徹底的に研究したようです。
火力調整のツマミは、ギガパワーストーブシリーズと同じワイヤー方式を採用しているため、寒冷地やグローブ装着時でも簡単に扱えます。
火力は、ギガパワーストーブ“地”と同じ機能・機構のマイクロアジャスタブル機能を採用し、最大2,500kcalの強火から、極小のトロ火での燃焼を実現しています。
この火力調節機能のおかげで、ご飯をおいしく炊き上げることを可能としています。
バーナーヘッド部には、レッドリングと名づけられたものを搭載しています。
レッドリングは、炎を中央に収束させて垂直に上げる機能を持ち、出力2,500kcalを約20%アップさせて、約3,000kcal相当の高出力になる効果があります。
また、風防も兼ねているので、悪条件下でも対応するように考えられています。
ゴトク兼用の脚は、クッカーの自重で安定度が増す設計になっています。
燃焼時間は、520mlのボトルで約90分、890mlのボトルで約150分です。
パッケージのカッコよさが、購入意欲をそそります。
この辺は、さすがスノーピークさんです。
この国産初のガソリンストーブは、常温時の使用に限りますが、ノンプレヒートで燃料ボトルのポンピング(約50回)のみで、青火の一発着火を実現しています。
低温時(スノーピークの実験ではマイナス20℃)でも、バーナーヘッド上部で、5~6秒のプレヒートをすることで青火の着火が可能となっています。
ボトルに装着するポンプも徹底的に考えられています。
強度が必要なパーツには金属を採用し、そうでない部分にはプラスティックを使用し、軽量かつ頑丈という理想的な仕上がりになっているのです。
また、ポンピング時に親指で押す部分の形状も、徹底した検証がされたようです。
この形状は、最も押し易い形状に成型されているのだそうです。
パッケージの内容は、この表を参照してください。
セット内容
付属パーツ
ストーブ本体
ドライバーレンチ
ポンプユニット
メンテナンスグリース
フューエルホース
カーボンパッキン
フューエルボトル520ml
シールパッキン
フューエルゲージ
Oリング(S-3)
本体ケース
Oリング(P-5)
ポンプユニットケース
Oリング(P-11)
取り扱い説明書
ボール
-
ボールスプリング
-
スコッチ
-
ナベネジ(M2.5)
付属パーツは上の表を参照してください。
国産初にして優れた機能、性能を実現したギガパワーWGストーブは、日本国内のみならず、海外でも有名になリました。
それが「EDITOR’S CHOICE 2001」(エディターズ チョイス)です。
アメリカで最も権威あるアウトドア専門誌“BACKPACKER”によって選出される、卓越した製品だけに与えられる特別な賞です。
この賞を受賞するということは、世界に認められたガソリンストーブということだと思います。
これは、一緒に購入した
WGストーブ専用収納ケースです。
付属の巾着タイプのナイロンケースがあるのですが、イマイチなので専用のケースにしました。
素材はスーパーハードナイロンで、結構丈夫です。
この中にフューエルボトルを除いた、ストーブ本体とポンプ、フューエルホース、付属パーツを納めることができます。
ノンプレヒートで青火着火を実現した国産初のホワイトガソリンストーブは、アウトドア道具を操る楽しさを教えてくれました。
このストーブは、アウトドア道具史上に残る傑作品だと思います。
ギガパワーWGストーブの組み立て・準備に続きます。
★他の
人気アウトドア情報は、こちらのランキングでチェック↓
人気blogランキング