2010年05月09日
モンベル(montbell) U.L.スパイラルダウンハガー
アウトドアで快適な眠りに欠かせないモノのひとつ、
それはスリーピングバッグ。
スリーピングバッグは、別名、寝袋・シュラフとも呼ばれ、大きく分けると封筒型とマミー型に分かれます。
オートキャンプでは、主に封筒型が使われますが、バックパッキングでは軽さとコンパクトさを追求するので、マミー型を選択します。
スリーピングバッグは、その目的や気温、眠る環境によって、選ぶのがセオリーです。
今回は、ウルトラライト・バックパッキング(Ultra Light Backpacking)が目的なので、必然的にマミー型になりました。
最小・最軽量を求めていくと、際立つのがmont-bell(モンベル)のスリーピングバッグです。
mont-bell(モンベル)は、’75年にクライマーの辰野勇さんによって創設された日本のアウトドアメーカーです。
mont-bell(モンベル)には、今は廃盤になった「U.L.スーパーストレッチダウンハガー」というダウンのスリーピングバッグがありました。
マミー型なのに、どんなに寝相が悪くても、それに合わせて伸びて、窮屈さを感じない「スーパーストレッチシステム」という優れた技術が採用されていました。
そのモデルをさらに進化させたのが、超軽量・コンパクトで高い快適性を実現した、「U.L.スパイラルダウンハガー」です。
#0・#1・#3・#5・#7の5種類あるうち、#3を選びました。

#3を選択した理由は、経験者に相談したことでした。
目的地と、使うシーズンは春・夏・秋で、なるべく軽いモノがいい、
と相談すると、
「U.L.スパイラルダウンハガー(Ultra Light Spiral Down Hugger)#3がオススメ!」
とのこと。
「暑いときは寝袋から手足を出して眠れるけど、寒いのはどうにも我慢できない。だからなるべく番手の低いモデルを選んだほうがいい。」
「フラッグシップモデルのU.L.スーパースパイラルダウンハガーは、ストレッチ性能を良くするためにゴムを採用している。そのためU.L.スパイラルダウンハガーより重く収納時の大きさも大きい。軽量・コンパクトを求めるならU.L.スパイラルダウンハガーがオススメ。」
と、アドバイスを頂きました。
というわけで、迷わず購入となりました。

#3は、快適睡眠温度0℃~、使用可能限界温度-10℃という性能を持っています。
夏の高山から冬の低山キャンプまで一年を通して使えるトータルバランスに優れたモデルです。
mont-bell(モンベル)の言う快適睡眠温度とは、
「下着などのままでも、6時間以上快適に眠ることができる温度域。」で、
使用可能限界温度とは
「疲労を回復するのに必要とされる6時間の睡眠が可能な温度の目安」
です。
そして、このスリーピングバッグは、世界でも高く評価されていて、
U.L.スパイラル ダウンハガー#1が、「米国を代表するアウトドア専門誌「BACKPACKER」による「2009 Editor's Choice Award」(エディターズ・チョイス賞)を受賞しています。
また、
U.L.スーパースパイラル ダウンハガー#1は、米国を代表するアウトドア専門誌「Outside」による「2010 Gear of the Year」(ギア・オブ・ザ・イヤー)を受賞しました。

「Outside」は「Backpacker」などと並びアメリカを代表するアウトドアスポーツ雑誌。
同賞は、数千もの製品を独自にテストし、テントや寝袋、バックパック、ジャケット、マウンテンバイク、サングラスなどの部門別に、最も優れたギアを選ぶものです。
■スパイラルストレッチシステム

一般的な繊維は、タテ・ヨコ方向には伸びませんが、繊維を斜め(バイアス状)に配置しストレッチ性を持たせたシステムです。
その伸縮率は、120%です。
いままでの寝袋と比較して、重量は一切増やすことなく、隙間のないフィット感と窮屈感の解消という相反する二つの要素を達成しています。
■厳選された素材
安静状態にある人間が快適と感じる平均皮膚温度は33℃だそうですが、これを維持し安眠するにはダウンという素材が圧倒的に優れています。
ダウンは、グース(ガチョウ)やダック(アヒル)などの水鳥の胸あたりに密生している綿羽(ダウンボール)のことを示します。
このモデルには、超高品質なグースダウンのみを採用しています。
このモデル(#3)は、800FP(フィルパワー)という高性能です。
フィルパワーとは、1オンスのダウンに定量のおもりを乗せた時のロフトの復元力の値です。
この数値が高いほど、暖かく高品質であることを示しています。
強度を増した超軽量素材の「バリステックエアライト」は、繊維自体に縮れを加えることで、伸びと肌触りの良さを確保しています。
生地表面には、100回洗濯しても高い撥水性を維持する、世界最高レベルの撥水加工「ポルカテックス」を施してあります。
この撥水加工によって、中綿をドライに保ち、保温性を確保しています。
■機能

頭部にあるのは、ネックアジャスター。
コードロック付きドローコードで、首まわりのフィット感を調節できます。
利き手に配慮した、右側にジッパーが付く「Rジッパー」と、左側につく「Lジッパー」があり、コレを連結することにより二人用寝袋としても使用できるアイデアも素晴らしいと思います。
止めたいところでピタッと止まるジッパーを採用しています。
ジッパー終端には三角マチを設けて生地の引き裂きを防いでいます。
■スリーピングバッグ・サーマルチャート

これまでに、体感的、経験的に判断するしかなかった、暖かさの判断を科学的に解明したのは、モンベルでした。
温度センサー付きの人形をシュラフに入れ、人工気象室で実験データを取り、その値から「下着のままでも、6時間以上安眠できる温度域」を算出し、全てのモデルに表示しています。
これにより、キャンプ経験が少ない人でも、的確な番手(#)を選べるようになった便利なチャートです。
緯度別気温表とスリーピングバッグ・サーマルチャートの快適睡眠温度域(オレンジ線)を照らし合わせ、使用する場所や季節の気温に対応するスリーピングバッグ(#番手)を選び出すことができます。

⇒モンベル「スリーピングバッグ・サーマルチャート」の詳細
このサーマルチャートから、どんなふうに番手(#)を決めるのかというと、
例えば、夏の富士山で使用する場合、
最低気温の平均、約2℃→ #3以上のモデル
ということになります。

スタッフバッグにもスパイラルストレッチシステムと同様にバイアスの生地を採用しています。
形状を変えたまま保持できるので、パックなのどの空いたスペースに合わせて入れることができます。
寝袋本体が入れやすいように入り口が広いテーパード形状になっています。
画像、右側の白いものは、コットン製ストリージバッグ(付属してます)。
長期間使用しない際に、スリーピングバッグをゆったり入れておくことで、ダウンのロフト低下を最小限に抑えることができます。
このスリーピングバッグと長く付き合っていくために、自分で洗濯することが可能です。
詳しくは、こちら。
⇒ダウン・スリーピングバッグの洗濯方法
そして、
驚くのは、これだけの性能を持ち合わせながら、軽量でコンパクトという技術力の高さです。
#3の重量は、570gというウルトラライトな軽さ。
収納時の大きさは、φ13×26cm(2.8リットル)というコンパクトさです。
「U.L.スーパーストレッチダウンハガー」の高性能ぶりもすごいと思いましたが、「U.L.スパイラルダウンハガー」はそれを超える傑作だと思います。
伸縮性、軽量コンパクト性、保温力、そして過酷な自然環境での使用に耐える頑丈さ…。
モンベルの“伸びる寝袋”は、世界でも注目の的なのです。
息子の分も購入して、実際にキャンプで使用してみました。
高原の朝方の冷え込みでも、全く寒いと感じることもなく、暖かく爆睡できました。
このスリーピングバックの温もりから抜け出すのに、居心地がよくて、いつもより時間がかかったぐらいです。(笑)
いい買い物をしてよかったと、満足しています。
ダウンハガーを薦めてくれたアウトドアの先輩、そしてモンベルさん、
ありがとう!


⇒モンベル(montbell) U.L.スパイラルダウンハガー#3
仕様:
【総重量】570g(本体重量:550g)※総重量はスタッフバッグも含んだ重量です。
【カラー】バルサム(BASM)
【サイズ】200×76cm
【収納サイズ】φ13×26cm/ 2.8L
【適応身長】身長183cmまで
【快適睡眠温度域】0℃~
【使用可能限界温度】-10℃
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「アウトドア道具物欲のままに」は いまどこ?


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それはスリーピングバッグ。
スリーピングバッグは、別名、寝袋・シュラフとも呼ばれ、大きく分けると封筒型とマミー型に分かれます。
オートキャンプでは、主に封筒型が使われますが、バックパッキングでは軽さとコンパクトさを追求するので、マミー型を選択します。
スリーピングバッグは、その目的や気温、眠る環境によって、選ぶのがセオリーです。
今回は、ウルトラライト・バックパッキング(Ultra Light Backpacking)が目的なので、必然的にマミー型になりました。
最小・最軽量を求めていくと、際立つのがmont-bell(モンベル)のスリーピングバッグです。
mont-bell(モンベル)は、’75年にクライマーの辰野勇さんによって創設された日本のアウトドアメーカーです。
mont-bell(モンベル)には、今は廃盤になった「U.L.スーパーストレッチダウンハガー」というダウンのスリーピングバッグがありました。
マミー型なのに、どんなに寝相が悪くても、それに合わせて伸びて、窮屈さを感じない「スーパーストレッチシステム」という優れた技術が採用されていました。
そのモデルをさらに進化させたのが、超軽量・コンパクトで高い快適性を実現した、「U.L.スパイラルダウンハガー」です。
#0・#1・#3・#5・#7の5種類あるうち、#3を選びました。

#3を選択した理由は、経験者に相談したことでした。
目的地と、使うシーズンは春・夏・秋で、なるべく軽いモノがいい、
と相談すると、
「U.L.スパイラルダウンハガー(Ultra Light Spiral Down Hugger)#3がオススメ!」
とのこと。
「暑いときは寝袋から手足を出して眠れるけど、寒いのはどうにも我慢できない。だからなるべく番手の低いモデルを選んだほうがいい。」
「フラッグシップモデルのU.L.スーパースパイラルダウンハガーは、ストレッチ性能を良くするためにゴムを採用している。そのためU.L.スパイラルダウンハガーより重く収納時の大きさも大きい。軽量・コンパクトを求めるならU.L.スパイラルダウンハガーがオススメ。」
と、アドバイスを頂きました。
というわけで、迷わず購入となりました。

#3は、快適睡眠温度0℃~、使用可能限界温度-10℃という性能を持っています。
夏の高山から冬の低山キャンプまで一年を通して使えるトータルバランスに優れたモデルです。
mont-bell(モンベル)の言う快適睡眠温度とは、
「下着などのままでも、6時間以上快適に眠ることができる温度域。」で、
使用可能限界温度とは
「疲労を回復するのに必要とされる6時間の睡眠が可能な温度の目安」
です。
そして、このスリーピングバッグは、世界でも高く評価されていて、
U.L.スパイラル ダウンハガー#1が、「米国を代表するアウトドア専門誌「BACKPACKER」による「2009 Editor's Choice Award」(エディターズ・チョイス賞)を受賞しています。
また、
U.L.スーパースパイラル ダウンハガー#1は、米国を代表するアウトドア専門誌「Outside」による「2010 Gear of the Year」(ギア・オブ・ザ・イヤー)を受賞しました。

「Outside」は「Backpacker」などと並びアメリカを代表するアウトドアスポーツ雑誌。
同賞は、数千もの製品を独自にテストし、テントや寝袋、バックパック、ジャケット、マウンテンバイク、サングラスなどの部門別に、最も優れたギアを選ぶものです。
■スパイラルストレッチシステム

一般的な繊維は、タテ・ヨコ方向には伸びませんが、繊維を斜め(バイアス状)に配置しストレッチ性を持たせたシステムです。
その伸縮率は、120%です。
いままでの寝袋と比較して、重量は一切増やすことなく、隙間のないフィット感と窮屈感の解消という相反する二つの要素を達成しています。
■厳選された素材
安静状態にある人間が快適と感じる平均皮膚温度は33℃だそうですが、これを維持し安眠するにはダウンという素材が圧倒的に優れています。
ダウンは、グース(ガチョウ)やダック(アヒル)などの水鳥の胸あたりに密生している綿羽(ダウンボール)のことを示します。
このモデルには、超高品質なグースダウンのみを採用しています。
このモデル(#3)は、800FP(フィルパワー)という高性能です。
フィルパワーとは、1オンスのダウンに定量のおもりを乗せた時のロフトの復元力の値です。
この数値が高いほど、暖かく高品質であることを示しています。
強度を増した超軽量素材の「バリステックエアライト」は、繊維自体に縮れを加えることで、伸びと肌触りの良さを確保しています。
生地表面には、100回洗濯しても高い撥水性を維持する、世界最高レベルの撥水加工「ポルカテックス」を施してあります。
この撥水加工によって、中綿をドライに保ち、保温性を確保しています。
■機能

頭部にあるのは、ネックアジャスター。
コードロック付きドローコードで、首まわりのフィット感を調節できます。
利き手に配慮した、右側にジッパーが付く「Rジッパー」と、左側につく「Lジッパー」があり、コレを連結することにより二人用寝袋としても使用できるアイデアも素晴らしいと思います。
止めたいところでピタッと止まるジッパーを採用しています。
ジッパー終端には三角マチを設けて生地の引き裂きを防いでいます。
■スリーピングバッグ・サーマルチャート

これまでに、体感的、経験的に判断するしかなかった、暖かさの判断を科学的に解明したのは、モンベルでした。
温度センサー付きの人形をシュラフに入れ、人工気象室で実験データを取り、その値から「下着のままでも、6時間以上安眠できる温度域」を算出し、全てのモデルに表示しています。
これにより、キャンプ経験が少ない人でも、的確な番手(#)を選べるようになった便利なチャートです。
緯度別気温表とスリーピングバッグ・サーマルチャートの快適睡眠温度域(オレンジ線)を照らし合わせ、使用する場所や季節の気温に対応するスリーピングバッグ(#番手)を選び出すことができます。

⇒モンベル「スリーピングバッグ・サーマルチャート」の詳細
このサーマルチャートから、どんなふうに番手(#)を決めるのかというと、
例えば、夏の富士山で使用する場合、
最低気温の平均、約2℃→ #3以上のモデル
ということになります。

スタッフバッグにもスパイラルストレッチシステムと同様にバイアスの生地を採用しています。
形状を変えたまま保持できるので、パックなのどの空いたスペースに合わせて入れることができます。
寝袋本体が入れやすいように入り口が広いテーパード形状になっています。
画像、右側の白いものは、コットン製ストリージバッグ(付属してます)。
長期間使用しない際に、スリーピングバッグをゆったり入れておくことで、ダウンのロフト低下を最小限に抑えることができます。
このスリーピングバッグと長く付き合っていくために、自分で洗濯することが可能です。
詳しくは、こちら。
⇒ダウン・スリーピングバッグの洗濯方法
そして、
驚くのは、これだけの性能を持ち合わせながら、軽量でコンパクトという技術力の高さです。
#3の重量は、570gというウルトラライトな軽さ。
収納時の大きさは、φ13×26cm(2.8リットル)というコンパクトさです。
「U.L.スーパーストレッチダウンハガー」の高性能ぶりもすごいと思いましたが、「U.L.スパイラルダウンハガー」はそれを超える傑作だと思います。
伸縮性、軽量コンパクト性、保温力、そして過酷な自然環境での使用に耐える頑丈さ…。
モンベルの“伸びる寝袋”は、世界でも注目の的なのです。
息子の分も購入して、実際にキャンプで使用してみました。
高原の朝方の冷え込みでも、全く寒いと感じることもなく、暖かく爆睡できました。
このスリーピングバックの温もりから抜け出すのに、居心地がよくて、いつもより時間がかかったぐらいです。(笑)
いい買い物をしてよかったと、満足しています。
ダウンハガーを薦めてくれたアウトドアの先輩、そしてモンベルさん、
ありがとう!

⇒モンベル(montbell) U.L.スパイラルダウンハガー#3
仕様:
【総重量】570g(本体重量:550g)※総重量はスタッフバッグも含んだ重量です。
【カラー】バルサム(BASM)
【サイズ】200×76cm
【収納サイズ】φ13×26cm/ 2.8L
【適応身長】身長183cmまで
【快適睡眠温度域】0℃~
【使用可能限界温度】-10℃
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